真鯛釣りvs視覚障害者
「真鯛釣り」
それは、筋書きのないドラマ。
「人生」
もまたしかり。
真鯛を追い続けて十数年。
こんな日が来るとは夢にも思わなかった。
今から7年前。
私はめの病に侵され、視覚障害者に。
職を失い、大好きな真鯛釣りからも足を洗った。
人生もう終わりにしようかな・・・と、何度も思った。
が、そんなときいつも「真鯛釣り」での経験が、私を救ってくれた。
食いが渋い日並みには、まだ時間があるというのに帰りしたくを始めてしまう釣り人を良く見かけるが、私はラスト1投まであきらめなかった。
なぜなら、ラスト1投で真鯛をゲットしたことがよくあったからだ。
「あきらめたら、そこで試合終了」
人生の沖あがりにはまだ早い。
あれから7年。
新しい職にも就くことができ、社会復帰を果たした。
釣り竿を白い杖に持ち代えて、
「人生っ第二章」をゲットした訳である。
そして私は、
大好きな真鯛釣りを
こんな身体ではあるが
またやってみようと決意した。
十数年もやってきた真鯛釣り。
その全てが身体に染み込んでいる。
昔のようにはいかないと思うが
やれる方法を考え
やってみたいと思っている。
これから
そんな奮闘記を中心に
視覚障害者の生活風景など
も折り混ぜ書き記していきたい。
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